「IT業界は優秀な人には最高だけど、無能な人には地獄だ」
という意見をTwitterで見かけました。
「IT業界ってどうなん?」て他業種の友人に聞かれたから「優秀なやつには最高やで。無能なやつには地獄や。」って答えたけど割と合ってる気がする。
— みき (@rm00061) 2019年4月14日
「IT業界ってどうなん?」て他業種の友人に聞かれたから「優秀なやつには最高やで。無能なやつには地獄や。」って答えたけど割と合ってる気がする。
僕はこの意見にはあまり賛同できなくて、IT業界ってむしろ優秀な人ほど苦労しがちじゃないかな?って思うんですよ。まあ会社にもよるでしょうけど。
IT業界でまったり生き残るためには 、僕は「中の下エンジニア」を推します。
仕事が出来過ぎるとツライ
なんで優秀だと苦労するかと言うと話はシンプルで、
「優秀な人に仕事が集中しすぎるから」
なんですよ。
IT業界のお仕事って個々のスキル差による仕事量に差が出やすい性質があり、優秀な人はそうでない人に比べて10倍20倍の生産性があったりします。凡人プログラマが数日かけてやっと作るプログラムを、天才プログラマはそれこそ1時間足らずで作っちゃったりするんですよ。
だからといって優秀な人が10倍20倍の給料もらっているかというと、ほとんどの日本の会社ではそんな給料体系にはなってませんよね。
ということは、経営サイドや管理者からすると、
「優秀な人にどんどん仕事振ったほうが生産性が上がって利益率が良くなる」
というお話になるので、次から次に仕事を積まれてしまうわけです。
優秀な人にとってIT業界は決して居心地が良いとは限らないのです。
仕事が出来なさ過ぎると厳しい
では、
「どうせ仕事できようができまいが給料大差ないなら、思いっきり無能になればいいの?」
というと、これはちょっと危険な発想です。
2019年現在、IT業界は概ね好況で仕事もたくさんあります。でも今の状況がいつまでも続く保証もなく、今後不景気になったら、あまりにも仕事のできない人はリストラの憂き目にあう確率が高いと思われます。
仕事が出来なさ過ぎても厳しいです。
「中の下エンジニア」という処世術
じゃあどうすればいいかと言うと、有能でも無能でもない、「そこそこ」程度のエンジニアになるのがいいんじゃないかと思います。
IT業界の片隅で15年以上生息している僕の体感と経験則から言うと、「中の下」くらいの立ち位置が一番快適な気がします。平均点を60点とすると、100点満点中50点くらいのエンジニアです。
「ちょっと頼りないところあるけど、全然使えないわけじゃない」
こんな感じの評価を勝ち取れれば上出来です。
最低1つ、できれば2つ以上武器が欲しい
ちょっと補足しておくと、
「50点くらいのエンジニアで良い」
と言っても、何もかもが平均程度ってのもあまり具合が良くないです。
能力の総合点としては50点程度で良いのですが、最低1つ、できれば2つ以上は80点くらいを取れるスキルがあったほうが、IT業界で生き残りやすいかと。「DB設計に強い」「マネジメントスキルに長けている」等々。
IT系以外の知識・スキルを保有しておくのも何かと重宝されます。
一例を挙げると、
- 電子回路図を読むことができる
- 金融に関する基礎知識がある
など。
必ずしも本職並みの知識・スキルを持つ必要はなく、嗜む程度で十分です。特にシステム受託開発のSIerの場合は、プログラミングスキルそのものよりも、クライアント側の業務知識のほうが重要だったりするケースも多々ありますので。
このあたりに留意しながら「中の下エンジニア」を目指すと、IT業界で細く長くやっていけるんじゃないかなと思います。
なお、本記事は個人の感想の域を出ていませんので、IT業界に飛び込む諸氏におかれましては、状況に応じて臨機応変に対応していただければと思います。
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