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IT業界未経験プログラマの前に立ちはだかる3つの壁

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最近、他業種からIT業界に転職する人が増えています。IT業界も慢性的な人手不足なので、「未経験者歓迎!」という求人案件も数多くあります。

 

実際、(年齢にもよりますが)業界未経験でも中途採用であっさりと入社できたりもします。過去に大学の講義や趣味でプログラミングを組んだ経験がある人なら、なおさら重宝され、まさに引く手数多の状況となっています。

 

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しかし、

「プログラミングなら経験あるから、業界未経験でもなんとかなるだろう」

という考えはちょっとだけ甘いです。まあ実際はなんとかなったりするんですが、IT業界独特の壁にぶつかって苦戦する可能性も高いです。

 

本記事では、業界未経験プログラマの前に立ちはだかる3つの壁について説明します。

 

 

「言語」の壁

最初の壁は「言語」です。ここで言う「言語」とはプログラミング言語のことではなく、IT業界にはびこる数々の業界用語のことを指します。

 

IT業界の先輩方は何故か数多くの業界用語(主にカタカナ語)を好んで使用し、しかもその業界用語が広く世間に知れ渡っているかのごとく、当たり前に使ってきます。はっきりいって最初のうちは何言ってんだかわからないと思います。

 

下記記事でIT業界でよく使われる業界用語についてまとめましたので、これからIT業界に転職しようと考えている人は、御一読をおすすめします。

 

 

「ルール」の壁

 2つ目は「ルール」の壁です。

 

  • ファイルの管理方法
  • 資料を作成する際の作法(文字サイズはいくつか、インデントはどの程度開けるか、等)
  • コーディング規約(ソースコードを書く際のルール)

などなど、IT業界の現場では細かいルールがいくつも設けられていることが多く、慣れないうちはプログラムを組むこと自体よりもルールを覚えることに手一杯になると思われます。

 

しかも厄介なのが、最初に1回ルールを覚えればそれで良しというわけではなく、状況に応じてコロコロとルールが変更になったりします。プロジェクトや部署が変わるとルールもガラッと変わる、なんてことも珍しくありません。

 

 

「仕様と納期」の壁 

 最後は「仕様と納期」の壁です。最大の難敵、ラスボス級です。

 

「仕事でプログラムを組む以上、仕様をがっちり固めるのも納期があるのも当然じゃん。そんな当たり前のことが『壁』なの?」

 

と思われるかもしれませんが、そのツッコミは「一度フィックス(確定)した仕様が変わらないなら」という前提の元に成り立ちます。

 

仕様確定後もなしくずしに襲い掛かる仕様変更の山、客の言いなりに受けてくるマネージャさん、決め台詞は「コード1行直すだけじゃん?」(コード1行直すだけでも、影響範囲の検討、仕様書や設計書への反映、テストのやり直し・・・やるべきことは無数にあります)。

 

「仕様が変更や追加になったのなら、納期も延びるんでしょ?なら、いいじゃん。」

 

はい、そうですね。延びると嬉しいですけど、大抵の場合延びません。仕様が変わったなら納期も延びるはず、という未来予想は「宝くじが当たれば大金が手に入るから働かなくていいじゃん」と同じくらいの現実感です。ちょっと言い過ぎましたが、実感的には大きく間違ってないと信じてます。

 

そういったゴタゴタを乗り越えてようやくシステムを納品しても、プロジェクト終盤にバタバタと変更になった仕様は資料への反映が後回しにされたり忘れられたりして・・・次回のバージョンアップ対応時に新たな悲劇を生み出します。

 

そのあたりの悲喜こもごもは、下記の「IT業界あるある漫画」記事で書いてます。

 

 

まとめ

以上、業界未経験プログラマを待ち構えるIT業界3つの壁について書きました。

 

ネガティブなことばかり書きましたが、「何かを作り上げる」ことの楽しさや達成感など、この業界も悪いことばかりではありません。スキルと根性に自信のある人は、是非ともIT業界の扉を叩いてみてください。

 

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