「情報処理技術者試験なんて合格しても実務の役に立たない」
と言われがちですが、僕の考えは少し違って、
「情報処理技術者試験に出てくる問題が解けるくらいの知識がないと実務で苦労する」
と思ってます。
情報処理技術者試験は以下の3つの意味でIT系エンジニアにとっての武器になります。
- 一定の知識・スキルがあることを示せる
- 資格手当が美味しい
- 試験勉強を通じて情報処理の知識を広く学べる
情報処理技術者試験はITパスポート(レベル1)から高度情報処理技術者試験(レベル4)まで難易度に差がありますが、具体的にどの程度の武器になるのか、ドラクエに例えて説明します。
情報処理技術者試験の詳細についてはIPA(情報処理推進機構)のサイトを参照してください。
ITパスポートは「ひのきのぼう」
一番難易度の低いレベル1試験のITパスポートは、ドラクエの武器に例えると「ひのきのぼう」です。
無いよりはマシですが、IT系エンジニアの武器としては頼りない感じです。ドラクエでもいざ冒険の旅に出るときに武器屋でひのきのぼうを買う人ってあまりいないと思います。できれば次の章で紹介する「どうのつるぎ」(基本情報技術者)を装備することをおすすめします。
ひのきのぼうはドラクエ世界では非戦闘員の護身用武器という位置づけですが、非IT系職の人がIT知識を身に着けるために取得するのは良いと思います。
基本情報技術者試験は「どうのつるぎ」
レベル2試験に位置付けられる基本情報処理試験は、ドラクエの武器で例えると「どうのつるぎ」あたりかと思います。
ドラクエで本格的に旅に出るなら最低限このくらいの武器は持ちたいものです。IT系エンジニアとして働く上でも同じような位置づけですね。
冒険序盤(IT系エンジニア若手)の頃であればそこそこ使える武器となります。
応用情報技術者試験は「はがねのつるぎ」
レベル3試験の応用情報技術者試験は「はがねのつるぎ」です。
「ドラクエプレイしてて一番テンションが上がるのは「はがねのつるぎ」を初めて装備した時」
という説もありますが、応用情報技術者試験もエンジニアとして脂が乗ってきたころに取れるとかなり嬉しいです。資格手当も月額1万円ほど支給される会社も多く、収入面でも頼りになる武器です。
冒険序盤(若手)の頃はかなり心強い武器ですが、冒険中盤~終盤(中堅~ベテラン)の頃になるとこの資格だけでは少し物足りない感じですね。熱意と時間のある人は次の章で紹介するドラゴンキラー(高度情報技術者試験)をゲットしたいところです。
高度情報技術者試験は「ドラゴンキラー」
最高難易度の高度情報技術者試験をドラクエの武器に例えるなら、「ドラゴンキラー」を推します。
冒険序盤(若手)の頃にこの武器が手に入れば相当無双できますし、冒険終盤(ベテラン)まで十分使える武器です。
また、ドラゴンキラーは「ドラゴン系の敵に強い」という特性(専門性)がありますが、高度情報技術者試験も、
- プロジェクトマネージャ試験
- ネットワークスペシャリスト試験
- データベーススペシャリスト試験
- エンベデッドシステムスペシャリスト試験
など、各専門分野に分かれているので、自分のキャリアの方向性に応じて適切な武器を手に入れましょう!
情報処理試験の参考書は読みやすさ&わかりやすさ重視なら栢木先生の本がおすすめです!