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アンティークコイン収集目的別(趣味/資産保全/投資)のおすすめを紹介!

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ブログやTwitterでアンティークコインの話題をよく書いているせいか、

「アンティークコインに興味があるから集めてみたいんだけど、おすすめのテーマとかジャンルある?」

という質問をたまにいただくことがあります。

 

これってなかなか一概には答えられなくて、

  • 純粋に趣味で集めるのか?
  • 資産保全が目的なのか?
  • 投資目的なのか?

によっておすすめが変わってきます。

 

今回の記事では、収集目的別のおすすめコインについて書いてみます。 

 

 

予算別のおすすめコインが気になる人は下記記事をどうぞ!

 

趣味の場合

趣味でアンティークコインを集めたいという場合、

「おすすめは特にない!自分の気に入ったコインを手に入れれば良し!」

という回答になります。ある意味当たり前ですね。

 

とはいえ、世界には数十万種類のアンティークコインがあると言われていますから、そもそもどうやって気に入るコインに出会えばいいのかわからない!という人もいるかと思います。

 

そんな人向けに収集方針をいくつか挙げると、

  1. 好きな国のコインを集める
  2. 記念硬貨シリーズを集める
  3. 年号揃えで集める

あたりがメジャーなテーマかなと思います。

 

1.の好きな国のコインを集めるという方法は、フランスとかイギリスとかコインの歴史の長い国を選んでしまうと途方もない数になってしまうので注意です。

 

国別に完集を目指したい人は、例えばハワイ王国(5種類)とかコインの種類の少ない国から始めると挫折しにくくていいかもしれません。

 

2.の記念硬貨シリーズを集めるというのもいいですね。ワイマール共和国(現在のドイツ)記念硬貨シリーズやスイス射撃祭シリーズなどがデザインが秀逸で人気です。

 

3.の年号揃えも昔からコレクターに根強い人気のある収集テーマですね。コインに興味のある人なら一度は挑戦したことがあるんじゃないでしょうか?

 

年号揃えは日本の円銀コレクションが有名ですが、状態の良いコインで揃えようと思うと1枚数十万円する年号がゴロゴロあるので、予算的に大変です。

 

僕はフランス領インドシナの1ピアストル銀貨(1895年 - 1928年)を収集していますが、こちらは極美クラスなら1枚1万円程度、未使用クラスでも1枚3万円程度で入手できるので収集初心者の人にはおすすめです。

 

女神座像のデザインが美しく、重厚感ある大型銀貨です。

 

フランス領インドシナ1ピアストル銀貨

フランス領インドシナ1ピアストル銀貨

 

 

どの国にどんなコインがあるかを調べるにはコインカタログは欠かせません。近代世界コインのカタログなら日本語で読みやすく、近代(1850年 - 1964年)のコインを網羅していて便利です。

 

 

資産保全の場合

世界中が緩和マネーをジャブジャブ市場に流すこの御時世、信頼できる『モノ』に資金を投入して資産保全を図りたい、という人も多いかと思います。

 

アンティークコインならば資産保全の目的にも適しています。

 

近年は中国やロシアなどの国が著しい経済発展を遂げ、連動するようにアンティークコインの価格も高騰しています。ただ、急速に上がり過ぎた感は否めず、今後もこの価格水準を維持できるかといえば不透明だと思われます。

 

資産保全を目的にするならば、昔からある程度評価の定まったアンティークコインを選ぶべきです。大きく値上がりする可能性は少ないですが、その分大きく値下がりする心配も少ないと言えます。

 

国で言えば、アメリカ、フランス、ドイツ、イタリア、オランダなどの欧米諸国のコインがそれにあたります。

 

また、銀貨よりも金貨が良いです。金貨の場合は例えコインとしてもプレミアム価値が下がるようなことがあっても、ゴールドとしての価値は保全されるからです。

 

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イタリア ヴィットーリオ・エマヌエーレ3世 50リレ金貨

 

例えば上の写真はイタリアのヴィットーリオ・エマヌエーレ3世の50リレ金貨(通称:豊穣の女神)で、金の純分が約14.5グラムあります。

 

1グラム当たりの金価格は約6300円(2020年3月28日時点)なので、この金貨のゴールドとしての価値は9万円ちょっとになりますが、この金貨の市場価格は20万円前後です。つまり、残りの11万円分がこの金貨のプレミアム分(希少性、デザインの人気、など)というわけです。

 

もしこの金貨の人気がある日突然完全に無くなったとしても(考えづらいですが)、ゴールドの価値である9万円分は残るため、リスクは限定的です。

 

 

投資の場合

将来的な値上がりを期待して投資目的でアンティークコインを集めるなら、現在経済成長中の国のコインが狙い目です。国が豊かになれば富裕層の数も比例して増え、自国のアンティークコインを求める人が多くなるからです。

 

具体的には、東南アジア、南米あたりのコインですね。中国、インド、ロシアなどの新興国もまだまだ成長の余地はあるかもしれませんが、如何せん既に主要なアンティークコインが値上がりしすぎてる感があります。

 

下の写真は僕が先日コイン商主催オークションで落札したビルマ(現在のミャンマー)の1キャット銀貨です。羽根、足場の摩耗が少なく、かなり良い状態です。

ビルマ 1キャット銀貨

ビルマ 1キャット銀貨

 

ビルマ以外にも、

  • メキシコ
  • ペルー
  • タイ

あたりのコインが個人的には有望ではないかと睨んでいます。


将来的に経済成長が見込めそうな国のレアなコインを先回りして買っておくと、思いがけず大化けすることもあるかもしれません。もちろんその分リスクも高いので、余剰資金を使って購入することをおすすめします。