先進国の中では比較的腰が重かった日本も、最近ようやくキャッシュレス社会の波が来つつありますね。
QRコード決済のポイント還元祭りや、消費税増税による景気悪化を抑えるためのポイント還元などの影響もあることかと思います。
社会の効率化という点でキャッシュレス社会には基本的に賛成ですが、現金決済が無くなってしまうとコインマニアの僕としては一抹の寂しさを感じます・・・
乱立する決済を一つにまとめる共通QRコード決済【TakeMe Pay】
現金決済にはレア年号を探す楽しみがある
というのも、コインマニア的には、
「買い物のお釣りでレア年号(特年)のコインがもらえないかな?」
という密かなお楽しみがあるのです。賛同していただけるコインマニアの方も多いのではないかと。
レア年号は有名どころでは昭和33年の10円青銅貨がありますが、他にも、
- 昭和62年の500円白銅貨
- 昭和35年の菊50円ニッケル貨
- 昭和27年の5円黄銅貨(楷書体)
なんかも発行枚数が少なくて価値があります。
まあ価値があるといってもせいぜい数千円とかそのくらいですが、
「お釣りの中にひょっとしたらお宝が混じってるかも?」
というプチお宝探し感覚が楽しいのです。
しかしそんな楽しみも、現金決済あればこそ。もし世の中がキャッシュレス決済一色に染まったら、お釣りの中のお宝探しどころか貨幣そのものの流通が激減(あるいはゼロ?)してしまいそうで、なんとなく寂しいです。
少し前にクレジットカードの読みものというサイトのオーナーの方がTwitter上で、
「クレジットカードがあるのにコンビニで使わない理由は何か?」
というアンケートを取っていました。
なぜコンビニで現金払いをするのか?財布の中にクレジットカードがあるのに現金で支払う理由を、Twitterで質問してみた結果とは。 - クレジットカードの読みもの
44%:少額決済でカードを使うのに抵抗がある
25%:今月使った金額がわかりにくい(後払いが嫌を含む)
22%:現金払いのほうが早いから
9%:過去にコンビニでカードを使ったことがないので
アンケートに、
「お宝コインを探す楽しみがあるから」
という選択肢が無かったことが残念ですw
キャッシュレス社会における古銭の価値について
ソースは忘れてしまいましたが(Yahooニュースのコメント欄だったかな?)、
「世の中が完全にキャッシュレス化してコインが無くなったら、古銭も価値が無くなるんじゃないの?」」
という意見を見かけたことがあります。
僕はこの意見には賛同できません。
例えば、骨董品として根強い人気のある『壺』。本来の用途は食糧や酒などの貯蔵用ですが、現代社会で壺を収集している人がそのような用途に使っているのは少数派ではないでしょうか?歴史的価値やデザインが評価されているからこそ古い壺には価値があります。
他にも、戦国時代の刀剣や鎧なども同じことですね。これらを現代日本で本来の用途で使う人はほとんどいません。
同じ理屈で、例え世の中でコインを使うことが無くなったとしても、古銭は骨董品として価値は残り続けるんじゃないかと思います。
というか、そうであってもらわないと、コインマニアとしてはあまりに報われないので、そう信じたいというのが素直なところですw