純金価格が1グラム6000円を超え、歴史的な高値となっています。
でも、
「投資目的に金貨でも買おうかな」
と思っても純金は単価が高いので、1オンスタイプの金貨*1は現在の相場では1枚20万円近くします。なかなか気軽に手を出せる金額じゃないですよね。
その点、純銀であれば1グラム約70円と純金に比べてかなり安く、1オンスの銀貨が数千円ほどで手に入ります。
ただ、1オンス銀貨は種類が数多くあるため、どれを選べばいいのか悩む人も多いかと思います。
今回の記事では、純銀投資用に購入するならどの銀貨が良いのか、考えてみました。
※記事中の情報は全て2020年1月25日時点のものです。
※実際の投資に関しては自己責任でお願いいたします。
純銀投資には銀貨はおすすめできない
この記事の趣旨をいきなり否定するようですが、そもそも純銀投資の方法として銀貨はあまりおすすめできません。
というのも、金貨に比べて銀貨は単価が低いため、業者側のマージン手数料が割高になりがちだからです。
現在の銀相場は1グラム70円くらいなので、1オンス(約31.1グラム)の銀貨なら銀価格は2000円ちょっとです。
しかし、業界最安値クラスの野口コインでも1オンス銀貨の販売価格は3000円前後です。本来の銀価格よりも30%以上割り増しでしか買えないので、投資対象としてはかなり微妙です。
純銀投資については下記の記事で詳しく書いていますので、参考にしてみてください。
純銀の投資対象としては落第生の銀貨ですが、デザインの美しさや手に持った時のズッシリした感触などは人気があるため、「コレクション」兼「投資」と考えられる人なら銀貨投資でも良いかもしれませんね。
コインの形にこだわらないという人は、純銀インゴットのほうが大きな塊をまとめて買えるので便利です。
出口戦略が大事
銀貨購入を投資と考える以上、避けては通れないのが出口戦略です。要するに、最終的に売却して現金にするときのことをどう考えるか、ということです。
あまりにもマイナーな銀貨や不人気な銀貨を買ってしまっては、売るに売れない、もしくは売却先の選択肢が極端に少なくなるということも考えられます。
買取専門業者が主に買取対象にしている銀貨は?
先述したように投資用の銀貨は各国から様々な種類が発行されています。考え付くままにパッと挙げるだけでも、
- カナダのメイプルリーフ銀貨
- オーストリアのウィーンフィル銀貨
- オーストラリアの干支銀貨
- オーストラリアのワライカワセミ銀貨
- アメリカのイーグル銀貨
- イギリスのブリタニア銀貨
- 中国のパンダ銀貨
- 南アフリカのクルーガーランド銀貨
と、これだけあります。
この中で売却時に人気のある銀貨はどれになるでしょう?
貴金属買取業者のサイトの記載を参考に、買取対象として人気のある銀貨を調べてみました。
業者名 | サイトに記載のある純銀投資用銀貨 |
---|---|
金貨・古銭・記念コイン買取 福ちゃん ![]() |
パンダ銀貨、イーグル銀貨、メープルリーフ銀貨 |
おたからや |
※買取対象の投資用銀貨の種類について具体的な記載無し |
なんぼや | ※買取対象の投資用銀貨の種類について具体的な記載無し |
【ザ・ゴールド】 ![]() |
※買取対象の投資用銀貨の種類について具体的な記載無し |
リファスタ | ※買取対象の投資用銀貨の種類について具体的な記載無し |
金のアヒル | ウィーンフィル銀貨 |
野口コイン | 純度99.9%以上の銀貨 |
買取業者7店で調べてみましたが、銀は金に比べて単価が低いせいか、買取にあまり積極的では無い印象です。
買取対象として挙げられていたのは、
- パンダ銀貨
- イーグル銀貨
- メープルリーフ銀貨
- ウィーンフィル銀貨
の4種類で、いずれも投資用銀貨としては有名どころです。
あと、買取専門業者ではありませんが、コイン商の野口コインは純度99.9%以上の銀貨ならば買取対象とのことなので、投資用の銀貨であればほとんど買取OKっぽいです。
買取価格も純銀相場プラスアルファくらいの値段ですので、かなり良心的です。
純銀投資用銀貨のおすすめ銘柄
今回の調査結果の傾向から考えると、純銀投資用に銀貨を購入するなら、
- パンダ銀貨
- イーグル銀貨
- メープルリーフ銀貨
- ウィーンフィル銀貨
のどれか、または純度99.9%以上の銀貨をおすすめします。
実際に売却するときは少しでも高く売るために、
の3店で相見積もりを取ることをおすすめします。
*1:重量約31.1グラムの純金コイン