米中貿易摩擦や中東情勢の不安などを受けて、実物資産の金(ゴールド)が高騰していますね。2020年2月14日時点で1グラム6155円と歴史的な高値をつけています。
だがしかし!
最近、金以上に値上がりしている貴金属があるのを知ってますか?
その名は、
パラジウム!
2020年1月度の平均価格はなんと1グラム8919円!金価格の約1.5倍です。
本記事では、パラジウムの高騰理由や投資方法などを調べてみました。
パラジウムとは?
そもそもパラジウムという金属を知っている人ってそんなに多くないと思われます。金銀プラチナなどの代表的な貴金属に比べると知名度低いですからね。
プラチナや銀に似た白色金属で、金やプラチナに比べるとずっと価格が安かったため、ホワイトゴールドなどを作る際の割り金(金に混ぜるための金属)としてよく利用されていました。
最近ではパラジウム高騰により、単体で宝飾品として使われることが増えてきたみたいですね。楽天やYahooショッピングでもよく見かけます。
パラジウムについての詳細は、Wikipediaを参照してください。
パラジウム(英: palladium)は原子番号46の元素。元素記号は Pd。白金族元素の1つ。貴金属にも分類される。
常温、常圧で安定な結晶構造は、面心立方構造 (FCC)。銀白色の金属(遷移金属)で、比重は12.0、融点は1555 °C(実験条件等により若干値が異なることあり)。酸化力のある酸(硝酸など)には溶ける。希少金属の1つ。
10年間で約6倍に!値上がり理由は?
パラジウムの近年の値上がり率は凄まじく、
- 2010年1月度平均価格:1グラム1464円
- 2020年1月度平均価格:1グラム8919円
と、10年間で約6倍になりました。下手な株を買うよりもパラジウムを買っておいたほうがよっぽど儲かってましたね。今だからこそ言えることですがw
パラジウムの値上がり理由を調べてみましたが、
- 環境意識の高まりを受け、ディーゼル車の排ガス触媒としての利用増加
- 供給元がロシアと南アフリカに偏っているため、希少性が高い(米国→ロシアへの経済制裁も影響?)
- 投機狙い
などが主な説のようです。でもこれって、プラチナもほぼほぼ同じ状況なんですけど、プラチナ価格はもうずっと1グラム3000円台で停滞中なので、何故パラジウムだけ上がっているのかは結構謎ですね。
ETFやコインでパラジウムに投資可能
さて、パラジウム価格が高騰となると、この機会を狙ってパラジウム投資で一儲けしようと考える人も増えてくるかと思います。
純金や純銀の場合は貴金属商や証券会社で「積立投資サービス」を行っているところが多いのですが、パラジウム積立と言うのは2020年2月時点ではまだありません。
パラジウム投資しようと思ったら、最もお手軽なのはETFですね。「ETF 純パラジウム上場信託(現物国内保管型)」(証券コード【1543】)ならば、日本国内の証券会社で普通に購入可能です。
「パソコンの数字上だけで上がったとか下がったとか言われても投資してる気になれない!せっかくの貴金属なんだから、実際に現物を手に入れたい!」
という現物派の人は、パラジウム・コインを購入することによって投資する方法もあります。マイナーではありますが、金貨や銀貨のようにパラジウム貨というのが存在するのです。
ただ、金貨・銀貨・パラジウム貨は楽天やAmazonで購入すると割高な傾向があるのであまりおすすめできません。
投資用に金貨・銀貨・パラジウム貨をネット上で買いたいなら、コイン商・野口コインが安くておすすめです。
※パラジウムが今後さらに値上がりするのか、はたまた現在の価格が天井なのか、専門家の間でも意見が分かれています。投資の判断は各自の責任で慎重に行ってください。
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