「古銭収集」というと、明治~昭和初期の古いお金とか江戸時代の寛永通宝とかを集めてる人が多いかもしれませんが、外国のコインを集めるのも楽しいです。
ヨーロッパの王族の肖像や都市景観、寺院などが描かれた美麗なコインを集めるも良し、
アメリカの定番的なコレクション50セント銀貨シリーズを集めるも良し、
エキゾチックなアラビア文字の中東コインを集めるも良し。
ただ、コイン収集歴30年の僕からみて、あまりおすすめできない収集対象があります。それは、「中国の古銭」。
決して、収集対象として劣っているわけではありませんが、買うのも売るのも難易度が高すぎるのです。
買うときは偽物リスクに注意!
国が経済成長すると富裕層の数が増え、富裕層が増えればその内の何割かは自国のアンティーク物を買い漁ったりします*1。古銭も例外ではありません。
00年代に急速な経済成長を遂げた中国では、古銭や古切手などが高騰しました。中には数倍~数十倍にまで値上がりした銘柄も。
そういう状況だと必然的に偽物を作る人も出てきます。
世界各国、人気コインには偽物がつきものですが、特に中国古銭は偽物が多いです。王族の肖像や都市景観などが描かれたヨーロッパコインに比べ、シンプルなデザインの中国コインは偽物を作りやすい、というのもあると思います。
中国の古銭を買おうと思ったら、この偽物リスクには万全の注意を払わなくてはいけません。間違ってもヤフオクやメルカリなどの個人間売買で手に入れようと思わないほうがいいです。
中国の古銭の取り扱いはプロのディーラーも及び腰で、古銭商主催オークションでは中国の古銭だけ落札後の返品が不可だったりするケースも多々あります。
今後も中国が経済成長を続けるならさらに中国古銭が値上がりする可能性もありますが、実際購入するときは信頼のできるディーラーから買いましょう。
中国古銭の取り扱いが多い古銭商として、野崎コインがあります。日本貨幣商組合の加盟店です。*2
売るときも買取業者が限られる
古銭を売ろうと思ったら、買取専門業者や古銭商に依頼するのが一般的です。
ただ、中国古銭の買取は取り扱っていない業者も多く、買取先は限られます。買うのも難しければ売るのも難しい、それが中国古銭です。
中国古銭の買取を取り扱っているのは、古銭商でいうと例えば前述した野崎コインです。
買取専門業者だとなかなか中国古銭買取を明示しているところが少ないですが、その数少ない業者の一つが福ちゃんです。
福ちゃんは店頭買取の他に出張買取、宅配買取にも対応しており、おすすめの買取専門店の1つです。
もちろん中国古銭なら何でも買取可能というわけではなく、種類によっては買取できない物もあるかと思います。売りに出したい中国古銭を持っている人は、一度無料査定で見てもらうといいかも。
まとめ
どんなコインを収集対象とするか、それはコレクターの趣味の問題なので良いも悪いもありませんが、中国古銭を収集対象とするときは買うのも売るのも難易度が高いというのは頭に入れておいたほうがいいかもしれません。