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【ネタバレ注意】スレイヤーズの18年ぶりの本編新刊「スレイヤーズ16 アテッサの邂逅 」を読んだ感想

 ファンタジア文庫&ドラゴンマガジン30周年記念特別企画で発行された「スレイヤーズ16 アテッサの邂逅(かいこう)」を読みました。前巻の「デモン・スレイヤーズ」から実に18年ぶりになる「スレイヤーズ本編の続編」です。

 

読了直後の感想を書きます。ネタバレ含みますので、未読の方はご注意ください。 

 

 

 

リナ、ガウリィ、ゼルガディス、アメリア、そしてゼロス・・・懐かしのメンバー勢揃い

この16巻はとにかく登場人物が豪華メンバーですね。リナ、ガウリィは当たり前として、ゼルガディスとアメリア、そしてなんとゼロスまで登場するというサービスっぷり!

 

作者自身もあとがきで「同窓会みたいなもん」って言ってましたが、まさにソレですね。贅沢言えばナーガも登場してくれると嬉しかったですが、さすがにそれは難しいかw

 

あと、どうせ同窓会なら本編第二部のキャラたちも出れば良かったのに、と思いましたが、よくよく考えたら二部の主要キャラはほとんど死んでた・・・

 

2期はちょっとシリアス過ぎましたからねぇ。

 

 

アメリアが超有能

リナの口の悪さやクレバーな戦い方、ガウリィのお約束の天然ボケと人間離れした剣技など、各キャラの持ち味が存分に出ていましたが、特筆すべきはアメリカの指導力と行動力!

 

高位魔族の存在と脅威を共有するために国境を越えた働きかけたり、魔道士協会を動かしてザナッファー対策の術を開発したり・・・アメリアに惚れなおした読者も多いんじゃ無いでしょうか?

「ダイの大冒険」のレオナ姫をちょっと思い出しました。

 

アメリアの活躍っぷりに比べると、ゼルガディスがちょっと影が薄かった気がしますね。いや、ゼルも要所要所で充分活躍はしてたんですが、ちょっと大人しめだったというか。

 

「フォレストハウンド」に手を貸した動機付けも若干弱かった気がします。元の身体に戻る方法を探すためとはいえ、手を貸す相手の持ち札(本当に自分を元に戻す方法を知っているのか?)もよくわからないまま、あんな危ない橋を渡るかな?と。まあこのへんは話の展開上の都合というのもあるかもしれませんけど。

 

 

神滅斬(ラグナ・ブレード)を使えないリナは何を決め技にする?

読みながら地味に気になってたのは、

「リナは最終的にラスボスをどんな術で倒すんだろう」

ということ。

 

というのも、リナは神滅斬使えるようになってから、ほとんど決め技は神滅斬ばっかだったんですよね。たまに例外もありましたが。

 

でも今回は神滅斬使えないじゃないですか。「デモン・スレイヤーズ」で魔力増幅用の呪符砕けちゃったから。そうなると、決め技は一体どうすんだろう、と。

 

竜破斬(ドラグ・スレイブ)だとなんか本編の決め技っぽくないんですよね。かといって他にインパクトありそうな呪文もあんまりないし・・・「サイラーグの妖魔」のときみたいにトリッキーなこと*1するのかな?

 

・・・と思いきや、エルフの助け借りてリナが魔力増幅させて普通に神滅斬使ってましたねw トドメはガウリィのブラスト・ソードでしたが。

 

まあ、せっかくの本編なのにL様(ロード・オブ・ナイトメア)の力借りた術が全く出てこないのも寂しいし、妥当な展開かも。

 

 

ゼロスは「合理的判断」ではなく「面白そうな判断」をしただけだと思う

クライマックス付近でゼロスがさらっと登場して、実は陰でリナたちを助けていたことが判明します。(人馬のときだけはただの事故だったようですが)

 

で、別にゼロスは親切や友情でリナたちを助けたわけではもちろん無く、

「写本の技術が流出してたから後始末しないといけなかったんだけど、ザナッファーを装着したエルフが何人もいては面倒だから、リナたちに便乗した」

みたいな説明でした。ゼロスに言わせると「合理的な判断」だそうで。

 

リナはこれを聞いて「相変わらずな(お役所的な)仕事ぶり・・・」と呆れるだけでしたが、僕はなんかちょっと違和感感じました。

 

というのも、ゼロスの圧倒的な実力があればザナッファー装着のエルフが5人やそこらいても、あっという間に片付けられる気がするんですよね。むしろ陰でこそこそリナたちを支援するほうがよほど面倒なんじゃないかと。

 

これは僕の想像ですが、多分ゼロスは「デモン・スレイヤーズ」のときと同様に、「どうすれば面白い展開になるか、面白さ重視」で判断してた気がします。自分が出て行ってあっさりエルフを始末するよりも、間接的にリナたちを支援するほうが楽しめるから、という。

 

このゼロスの「面白いほう、楽しいほうに流れる」という性格は、滅びを信条とする魔族としては微妙ですが、実にゼロスらしさ溢れる行動。神坂一先生、久しぶりなのにちゃんとゼロスの性格を抑えた話作りしますねw

 

 

引き続き続編を書いて欲しい・・・

 さて、今回の「スレイヤーズ16 アテッサの邂逅 」は16とナンバリングされているものの「特別編」みたいな位置づけで、このあと続いていく予定はいまのところ無いとのことですが(作者曰く気分次第)、やはりスレイヤーズファンとしてはもっとリナたちの活躍がみたいところ。是非とも続きを書いて欲しいです。

 

もしくは、個人的に神坂作品屈指の名作だと思っている「闇の運命を背負う者」の特別編とかも読んでみたいなぁ・・・ スレイヤーズに比べてマイナーだから難しいかな。

 

 

*1:神聖樹にリカバリーの術をかけることにより、神聖樹にニセ・レゾの瘴気を吸収させて倒した